BOOK de GO! Vol.10

中学生を対象とした読み物やYA(ヤング・アダルト)向け小説を紹介するリストです。

<紹介する本の一覧>
※タイトルをクリックするとその本の紹介文にとびます。

種類 タイトル 著者 出版社
読み物(日本) 左足のポルカ 手島 織江/作
倉部 今日子/絵
偕成社
読み物(日本) 天山の巫女ソニン1 黄金の燕 菅野 雪虫/著 講談社
読み物(日本) ピースメーカー 小路 幸也/著 ポプラ社
読み物(日本) 篁と神の剣~平安冥界記~ 如月 天音/著 新書館
読み物(日本) 空飛ぶ広報室 有川 浩/著 幻冬舎
読み物(日本) スウィング! 横沢 彰/作
五十嵐 大介/絵
童心社
読み物(海外) ジェーン・エア シャーロット・ブロンテ/著 新潮社
読み物(海外) HOOT ホー カール・ハイアセン/著 理論社
自然科学 インフルエンザ感染爆発 デイビット・ゲッツ/著 金の星社
読み物(海外) 透明人間のくつ下 アレックス・シアラー/著 竹書房
読み物(海外) 川べのちいさなモグラ紳士 フィリパ・ピアス/作 岩波書店

<本の内容紹介>
※タイトルまたは巻号をクリックするとその本の詳細画面を見ることができます。
*日本編*

左足のポルカ
手島 織江/作 倉部 今日子/絵 偕成社 請求記号:児童Fテ
 この物語は、ある少年が崖から転落して、身体のほとんどが「もうこれではとうてい助からない」とあきらめる中、まだこの世で思うさま生きてみたいと願った左足が、少年の体から逃げ出すところからはじまります。よく考えるとちょっと怖い設定ですが、足には足の言い分があり、その強烈な個性と、生きることへの貪欲なまでの懸命さには、何か心打たれるものさえあります。ときには優秀な義足として、ときには南極探検隊の一員として自由に大胆に立ちまわる左足の冒険物語です。
天山の巫女ソニン1 黄金の燕
菅野 雪虫/著 講談社 請求記号:児童Fス
 ソニンは生まれてから天山で巫女の修行をしていましたが、12歳で素質がないとみなされ家に帰されます。家族が暖かく受け入れてくれたのもつかの間、今度は王子の侍女として宮中に勤めます。その宮中でも思いもよらぬことが起こり、ソニンの命も危なくなります。ソニンはそれを解決するため、再び天山へ向かいます。
ピースメーカー
小路 幸也/著 ポプラ社 請求記号:Fシヨ
 赤星中学校の運動部と文化部の対立を架け橋となって解消した放送部の女子生徒。しかし少女の卒業後は再び対立が激化してしまい、少女の弟である良平が新たに架け橋役となることに。姉とは異なり平凡な男子生徒である良平は、友人のケンちゃんと共に、知恵と愛嬌を武器に、放送部員として学校内の問題に立ち向かう。はたして良平は架け橋となり、平和をもたらす「ピースメーカー」になれるのか?
篁と神の剣~平安冥界記~
如月 天音/著 新書館 請求記号:BFキサ
 陰陽師だけが平安ヒーローじゃない。冥官伝説で有名な小野篁(おののたかむら)はいかが。舞台はほぼ黄泉の国でも、とても爽やかな物語です。
 「この身は、篁のものでありたいと思う(神剣)」「篁と子を作ってみようかな?(月の神)」「心清き若者(閻魔王)」神様仏様などに好かれまくる、武骨なのに控えめ、でも頼りになる、これぞ主人公!という魅力が満載です。
空飛ぶ広報室
有川 浩/著 幻冬舎 請求記号:Fアリ
 パイロットとしての夢が途絶えた自衛官空井。報道局からはずされたテレビ局員のリカ。境遇の似ている二人を主人公に、航空自衛隊の広報室を舞台にしたお話です。お互いが、傷つけあい、認め合いながら、成長していく姿が描かれています。
 この本を読むと、航空自衛隊への考え方が変わるかもしれません。
スウィング!
横沢 彰/作 五十嵐 大介/絵 童心社 請求記号:児童Fヨ
 とうさんが死んで一年。野球部の直は中学最後の大会に向けて練習中だ。そんな中、かあさんはとうさんが大事に守ってきた田んぼをやめると言う。直がとうさんの耕うん機にエンジンをかけると、エンジン音の中からとうさんの声が。とうさんの田んぼをおれも耕してみたい。『本気でやりたいと思うなら、自分を信じてやっていけ』田んぼも野球も本気の毎日が始まった!

*外国編*

ジェーン・エア
シャーロット・ブロンテ/著 大久保 康雄/訳 新潮社 請求記号:B933ブ
 身寄りがなく、親戚に引き取られ、虐待されて寄宿舎にいれられた主人公ジェーンが、自立した女性として成長していく様子を描いたお話です。ジェーンの寄宿舎での少女時代、そして家庭教師先の主人のローチェスターとのロマンス。波瀾万丈の人生を生きる主人公ジェーンのたくましさと情熱に胸をうたれます。
HOOT ホー
カール・ハイアセン/著 千葉 茂樹/訳 理論社 請求記号:児童933ハ
 裸足で歩道を走る不思議な少年に気づいたロイ。近頃ロイの住む町では、新しくできるパンケーキハウスの予定地で奇妙な事件が起きていた。やがて、その予定地にフクロウが生息していること、少年がフクロウを守ろうとしていることを知ったロイたちは、フクロウを守るために立ち上がった。タイトルの「ホー」はフクロウの鳴き声、表紙のイラストもフクロウです。
インフルエンザ感染爆発
デイビット・ゲッツ/著 西村 修一/訳 ピーター・マッカーティー/画 金の星社 請求記号:児童493ゲ
 毎年流行するインフルエンザ。中でも今から約100年前の西暦1918年に流行した「スペイン風邪」とよばれるインフルエンザは爆発的な感染力と、死に至る過程の早さから「パープルデス(紫死病)」と恐れられました。この本は、科学者達がこのインフルエンザウイルスの正体をつきとめようとした挑戦の記録です。
透明人間のくつ下
アレックス・シアラー/著 金原 端人/訳 竹書房 請求記号:児童933シ
 ぜったい払いもどしはしません。どんなことがあっても。きいてもムダ、考えてもムダ。考えてみようと考えるのもムダ。…という「リトル・ホラー博物館」を訪れた生徒たち。「なにがあってもさわってはいけない」展示品にうっかり手をふれてしまった子どもたちには、世にも恐ろしいできごとが待っていて…。
 語り手の「駅の待合室」のおとこの人はいったい誰だったのでしょう?最後まではらはらさせられます。
川べのちいさなモグラ紳士
フィリパ・ピアス/作 猪熊 葉子/訳 岩波書店 請求記号:児童933ピ
 イギリスの孤独な少女ベットは、ある時独り暮らしのがんこな老人から教えられ、不老長寿の賢人モグラに出会います。友情をはぐくむふたりでしたが、モグラの本当の願いは“モグラらしく生きてモグラらしく死ぬ”ことだったのです。