BOOK de GO! Vol.11

中学生を対象とした読み物やYA(ヤング・アダルト)向け小説を紹介するリストです。

<紹介する本の一覧>
※タイトルをクリックするとその本の紹介文にとびます。

種類 タイトル 著者 出版社
読み物(日本) 園芸少年 魚住 直子/著 講談社
読み物(日本) よろず占い処陰陽屋へようこそ 天野 頌子/著 ポプラ社
読み物(日本) 阪急電車 有川 浩/著 幻冬舎
読み物(日本) ぼくは明日、昨日のきみとデートする 七月 隆文/著 宝島社
読み物(日本) アヤンナの美しい鳥 マサト 真希/著 KADOKAWA
読み物(日本) 英雄の書 宮部 みゆき/著 毎日新聞社
新潮社
読み物(海外) スウィート・メモリーズ ナタリー・キンシー=ワーノック/作
ささめや ゆき/画
金の星社
読み物(海外) びんの悪魔 R.L.スティーブンソン/作
磯 良一/画
福音館書店
読み物(海外) 妖女サイベルの呼び声 パトリシア・A.マキリップ/著 早川書房
読み物(海外) ローワンと魔法の地図 エミリー・ロッダ/作
佐竹 美保/絵
あすなろ書房
読み物(海外) みえない雲 グードルン・パウゼヴァング/著 小学館

<本の内容紹介>
※タイトルまたは巻号をクリックするとその本の詳細画面を見ることができます。
*日本編*

園芸少年
魚住 直子/著 講談社 請求記号:児童Fウ
 高校に入学してなりゆきで園芸部に入ることになった篠崎と大和田。とりあえず鉢植えに水をやったり、種をまいたりと適当に活動していました。そんなある日、温室で段ボールを頭にかぶっているなんとも不思議な姿の庄司と出会います。植物が成長していくように、不器用ながらも成長していく高1男子3人の春から秋にかけての物語です。
よろず占い処陰陽屋へようこそ
天野 頌子/著 ポプラ社 請求記号:TFアマ
 東京都北区王子、王子稲荷のふもとの商店街に、ある日現れたあやしい店「陰陽屋」。美青年ニセ陰陽師とキツネ耳と尻尾を持つアルバイトの男子中学生のコンビが街の小さなやっかいごとに立ち向かいます。王子稲荷という町のシンボルを中心に、家族のきずな、友情、よろず悩み事諸々がときにコミカルに、ときに深刻に? 描かれ、ほのぼのとした気分にしてくれます。
阪急電車
有川 浩/著 幻冬舎 請求記号:Fアリ・BFアリ
 阪急今津線。片道たった15分というローカル線を舞台にした短編集です。出会って恋が始まる男女や、そのすぐ側には元婚約者の結婚式で闘ってきた女性がいたりと、偶然乗り合わせた人々には人数分の人生があり、それが少しずつ交差していきます。平凡な日常で起こる様々なドラマが描かれている、ほっこり、そしてちょっと胸キュンする、そんな1冊です。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
七月 隆文/著 宝島社 請求記号:BFナナ
 この気になるタイトルに誰もが「ん?」となり、読書好きなら「SF仕立てかな?」と手にとるでしょう。オビと表紙裏のあらすじにある「(前略)きっと最初から読み返したくなる」に激しく同意します。「ヒロイン(視点)で読む」とやっぱりヒロインがんばってるぅ、「ヒーローで読む」とヒーローは得してるかなぁ、「作者になって」蛇足をつけるとしたら…どこかにラブラブシーンをつくるとしたら…などと考えて、相当楽しめました。
アヤンナと美しい鳥
マサト 真希/著 KADOKAWA 請求記号:BFマサ
 「よくある設問:無人島に持っていく本」にあげられても何の不思議もない、読んだらきっと(男女問わず)人に勧めたくなる感動作です。南米風・異国情緒に浸りつつ、醜い魔女の娘と美しい奴隷の王子のドラマチックストーリーで一気に読ませます。そしてなんと言っても、この本を読む前と読んだ後では、読書の幅が広がること受けあいです。物語の哀しい結末を変える方法が出てきますから!
英雄の書
宮部 みゆき/著 毎日新聞社・光文社・新潮社 請求記号:Fミヤ・BFミヤ
 小学5年生の森崎友理子の兄、大樹(ひろき)は、突然同級生を殺傷していなくなります。彼の行方が見つからないまま過ぎていったある日、友理子は兄の部屋にある本から声をかけられ、思いもよらぬことを聞かされます。それを聞いて友理子は不安になりながらも、兄を助けるために異世界である「無名の地」へ旅立ちます。思いがけない展開が次々と続くので、ページをめくる手が止まらなくなります。

*外国編*

スウィート・メモリーズ
ナタリー・キンシー=ワーノック/作 金原 瑞人/訳 ささめや ゆき/画 金の星社 請求記号:児童933キ
 おばあちゃんの看病のため、しばらくおばあちゃんと一緒に暮らすことになったシェルビー。はじめはおばあちゃんのことが理解できずに、ぶつかってばかりでしたが、誕生日にもらった古いカメラがきっかけで、二人の絆は強まっていきます。引っこみ思案だった女の子がおばあちゃんとのふれ合いで少しずつ変わっていく…読んだあとやさしい気持ちになれる、そんなおはなしです。
びんの悪魔
R.L.スティーブンソン/作 よしだ みどり/訳 磯 良一/画 福音館書店 請求記号:児童933ス
 ハワイ島に住むケアウエが手に入れた、寿命を延ばすこと以外なら何でも叶える小さなびん。びんを売る前に持ち主が死ぬと永遠に地獄の炎で焼かれ、手放すためには必ず買った値段より安い値段で売らなければならない。欲のため、愛のため、一度売ったびんを再び求めるケアウエ。最後にびんを手にしているのは? 「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」の作者による短編作品です。
妖女サイベルの呼び声
パトリシア・A・マキリップ/著 佐藤 高子/訳 早川書房 請求記号:B933マ
 エルド山の奥深く、4匹の幻獣だけを友とし、いつの日にか伝説の大白鳥ライラレンをつかまえることを夢見ながら暮らす魔術師サイベル。彼女はある出来事をきっかけに、生々しい王位継承権をめぐる争いに巻きこまれていきます。人の世の現実は彼女をさまざまに葛藤させ苦しめますが、同時に大切なものを見出させます。終盤、大白鳥は思いがけない形で彼女の前に姿を現わしますが、それは…。
ローワンと魔法の地図
エミリー・ロッダ/作 さくま ゆみこ/訳 佐竹 美保/絵 あすなろ書房 請求記号:児童933ロ
 リンの谷を流れる川が止まってしまい、このままだと家畜のバクシャーもみんな死んでしまいます。水を取り戻すために、竜が住むといわれる山頂をめざして、腕自慢の者と、臆病で引っ込み思案な少年ローワンが旅に出ます。頼りになるのは、魔法のかかった地図だけ。果たして、ローワンは謎を解いてみんなを救うことができるのでしょうか。スリルあふれるファンタジー小説です。
みえない雲
グードルン・パウゼヴァング/著 高田 ゆみ子/訳 小学館 請求記号:B943パ・児童943パ
 この本を原作にした映画を知っている方もいると思います。14歳の少女ヤンナ・ベルタが学校にいると、今までにない警報が鳴り出し、全員直ちに家に帰るよう指示が出ました。近くの原子力発電所で事故が起こったらしいのです。家に帰ると近所の人たちは避難を始めており、ヤンナ・ベルタも弟を連れて避難を始めました。その日からヤンナ・ベルタたちには絶え間なく大変なことが起きていく日々が待っていました。