BOOK de GO! Vol.7

中学生を対象とした読み物やYA(ヤング・アダルト)向け小説を紹介するリストです。

<紹介する本の一覧>
※タイトルをクリックするとその本の紹介文にとびます。

種類 タイトル 著者 出版社
読み物(日本) 頭のうちどころが悪かった熊の話 安東 みきえ/作
下和田 サチヨ/絵
理論社
読み物(日本) 7days wonder 紅桃寮の七日間 加藤 実秋 他 ポプラ社
読み物(日本) 天空の竜宮城(大江戸妖怪かわら版) 香月 日輪 理論社
読み物(日本) 宇宙のみなしご 森 絵都 講談社
読み物(日本) フリーター、家を買う。 有川 浩 幻冬舎
読み物(日本) 神去なあなあ日常 三浦 しをん 徳間書店
読み物(海外) メディエータZERO episode1 メグ・キャボット 理論社
読み物(海外) 床下の小人たち メアリー・ノートン 岩波書店
読み物(海外) 恋におちた人魚 アリス・ホフマン アーティストハウス
読み物(海外) 青空のむこう アレックス・シアラー 求龍堂
読み物(海外) 夢織り女 ジェイン・ヨーレン 早川書房

<本の内容紹介>
※タイトルまたは巻号をクリックするとその本の詳細画面を見ることができます。
*日本編*

頭のうちどころが悪かった熊の話
安東 みきえ/作 下和田 サチヨ/絵 理論社 請求記号:児童Fア
 7つの動物の寓話集です。「きれいごとだけでは済まされない現実もある・・・」というちょっと皮肉めいた結末は少しシビアな感じもしますが、人間に置き換えてみると、案外、自分に重なるところを見つける人も多いかもしれません。淡々とした文章でたいへん読みやすい作品です。
7days wonder 紅桃寮の七日間
加藤 実秋/他著 ポプラ社 請求記号:児童Fセ
 この本は4人の作家が3つの共通設定、舞台が「紅桃寮」、404号室が「開かずの間」、話の期間が7日間という条件で書いています。この設定から話を予測して読み始めるとより楽しめます。
 どの話も展開が二転三転して、あっと思わせるものになっています。
天空の竜宮城(大江戸妖怪かわら版)
香月 日輪/作 理論社 請求記号:児童Fコ
 大江戸のかわら版屋で働いている少年・雀。ここは妖怪の世界。妖怪でも春にはお花見を楽しみ、春を感じます。お花見に行った少年・雀と妖怪たちは、大酒飲みにからまれている少女と祖母を助けました。これが縁で、少年・雀は竜宮に行くことになります。竜宮と言っても、海の中ではなく、空の上です。そこには、群れになった魚やクラゲが優雅に漂っています。
宇宙のみなしご
森 絵都/著 講談社 請求記号:児童Fモ
 退屈に負けない。自分たちの力で面白いことを考え続ける。テレビなどではおさまらないムズムズした気持ちを我慢しない。それが14歳の陽子と1つ年下の弟リンの2人にとってすべてでした。 2人がはじめた新しい遊びは、真夜中に近所の家の屋根にのぼることです。
 笑ったり、落ち込んだり、友達のことを考えたり・・・いろんな気持ちがあふれてきます。
フリーター、家を買う。
有川 浩/著 幻冬舎 請求記号:Fアリ
 二流大卒、入社3ヶ月で退社してしまい、フリーターになってしまった「俺」は自尊心ばかり高くて怠け者。何のバイトをしても長続きしない毎日です。母親の病気をきっかけに、家族で引越しを決意します。夢実現のため働いてお金を貯めるべく一念発起をするのですが・・・。
 仕事とは、家族とは何かを考えさせられるお話です。
神去なあなあ日常
三浦 しをん/著 徳間書店 請求記号:Fミウ
 高校の卒業式の後、平野勇気は担任と母親から強制的に三重県の山奥にある神去村というところに放り込まれ、そこでいやおうなく林業に従事することになります。はじめは脱走することばかりを考えていた勇気が、自然豊かな神去村で、人情味あふれる人々と毎日を共にすることによって、だんだんと村の生活にひかれていきます。

*外国編*

メディエータZERO episode1
メグ・キャボット/著 代田 亜香子/訳 理論社 請求記号:児童933キ
 スザンナは16歳の高校生です。見かけはそのへんの女の子と変わりません。ママの再婚で遠くから引っ越してきました。引っ越した家の部屋には、またママには見えない人がいました。普通の生活を送りながら、影では「霊能者(メディエータ)」として困った幽霊に立ち向かうスザンナの行動は、読んでいて圧倒されそうです。
床下の小人たち
メアリー・ノートン/作 林 容吉/訳 岩波書店 請求記号:児童933ノ
 小人の女の子アリエッティは両親と3人で、ある家の床下に住んでいます。外の世界にあこがれるアリエッティは、床上に出た時に人間の男の子と出会ってたくさんのものを借りたため、家政婦にばれてしまい引越すはめになってしまいます。
 小人たちが自分の家の床下に住んでいたらと想像してしまう、楽しいお話です。
恋におちた人魚
アリス・ホフマン/著 野口 百合子/訳 アーティストハウス(発売:角川書店) 請求記号:933ホ
 隣同士の家に住む親友のクレアとヘイリー。でも、クレアは夏が終わるとフロリダへ引越さなければなりません。毎年二人で通っていたビーチ・クラブも今年で閉鎖されることになってしまいました。別れがたい親友たちの最後の夏に起こった不思議な出来事とは・・・。
 かわいらしくて、ちょっぴり切ない物語です。
青空のむこう
アレックス・シアラー/著 金原 瑞人/訳  求龍堂 請求記号:933シ
 突然の事故で死んでしまったハリー。次に気づいたときは〈死者のくに〉の受付に続く長い列に並んでいました。受付の後向かう〈彼方の青い世界〉へ、やり残したことがあると行くことはできません。ハリーのやり残したこと、それは、ケンカしたままのお姉ちゃんと仲直りをすること・・・。  生きることを大切に思える、切なくて温かい気持ちになる1冊です。
夢織り女
ジェイン・ヨーレン/著 村上 博基/訳 早川書房 請求記号:B933ヨ
 “夢織り女”は大寺院の石段に腰をかけて、通行人に夢を織ってくれる盲目の老女です。誰であれ1ペニー払えば夢を紡いでくれますが、彼女が語る夢とは・・・?
 20世紀のアンデルセンとも言われるジェイン・ヨーレンの妖精物語です。内容はすべて短編で、合わせて20の作品を楽しめます。