BOOK de GO! Vol.16

中学生を対象とした読み物やYA(ヤング・アダルト)向け小説を紹介するリストです。

<紹介する本の一覧>
※タイトルをクリックするとその本の紹介文にとびます。

種類 タイトル 著者 出版社
読み物(日本) 青少年のための小説入門 久保寺 健彦/著 集英社
読み物(日本) ランチのアッコちゃん 柚木 麻子/著 双葉社
読み物(日本) 拝み屋カフェ巡縁堂 宇津田 晴/著 小学館
読み物(日本) 54字の物語 氏田 雄介/作 PHP研究所
自然科学 フォッサマグナ 藤岡 換太郎/著 講談社
読み物(日本) ブレイブ・ストーリー 宮部 みゆき/著 角川書店
読み物(海外) アーモンド ソン・ウォンピョン/著 祥伝社
読み物(海外) No.1レディーズ探偵社、本日開業 アレグザンダー・マコール・スミス/著 ソニー・マガジンズ
読み物(海外) アクロイド殺し アガサ・クリスティー/著 早川書房
読み物(海外) 天使と悪魔 ダン・ブラウン/著 角川書店
えほん はじまりの日 ボブ・ディラン/作
ポール・ロジャース/絵
岩崎書店

<本の内容紹介>
※タイトルまたは巻号をクリックするとその本の詳細画面を見ることができます。

*日本編*

青少年のための小説入門
久保寺 健彦/著  集英社  請求記号:一般Fクボ
 中学生の一真(かずま)は、万引きを強要された店でヤンキーの登(のぼる)と出会います。ディスレクシアで読み書きのできない登は、万引きを見逃す代わりに小説の朗読をするよう、一真に奇妙な提案をしました。たくさんの小説を読むうちに、その書き方を身につけていく二人は、自分たちで小説を書くことを決意します。物語自体も面白いですが、色々な名作小説を知ることもできる作品です。
ランチのアッコちゃん
柚木 麻子/著  双葉社  請求記号:一般Fユズ・BFユズ
 彼氏に振られて落ち込んでいた派遣社員の澤田美智子は、ある時、ちょっと近寄りがたい部長の通称「アッコちゃん」から1週間のランチ交換を命じられます。アッコちゃんの風変わりなランチコースを巡るうち、美智子は自然と活力がわいてくるのを感じてきて…。アッコちゃんみたいな先輩がいたらいいなと思わせてくれる、読むと元気が出るお話です。
拝み屋カフェ巡縁堂
宇津田 晴/著  小学館  請求記号:一般BFウツ
 失恋と失職に傷ついた藤堂朱音は、地元に逃げ帰ります。ひどい目にあった時の対処法として消極的と思えるかもしれません。懸命に生きるヒロインが好きな一読者としては、つい悪者をやっつけて!と思わずにはいられません。しかし、主人公は地元で幼馴染に癒され、自分の内面を変えていきます。希望に満ち溢れた決着を迎え、読了後は安堵と満足のタメ息しきりです。
54字の物語:意味がわかるとゾクゾクする超短編小説(シリーズはこちら
氏田 雄介/作  佐藤 おどり/絵  PHP研究所  請求記号:一般Fゴジ
 ≪54字≫という短い物語90話から出来ているこの本は、様々なシリーズが出ています。すらすらと読める物語もあれば、じっくり意味を考えながら読む物語もあります。ぜひ手に取ってみてください。
フォッサマグナ:日本列島を分断する巨大地溝の正体
藤岡 換太郎/著  講談社  請求記号:一般455.1フ
 「フォッサマグナ」は1500万年前には深海だった? この本は、日本列島の中ほどを貫く世界でも特異な巨大地溝「フォッサマグナ」について、一般の人向けに書かれたものである。「フォッサマグナ」はその成り立ちや範囲についてなど謎の部分が多く、著者は知識をふりしぼり、その解明に挑む。
ブレイブ・ストーリー
宮部 みゆき/著  角川書店  請求記号:一般Fミヤ,児童Fミ
 「僕は、運命を変えてみせる」
 父が家を出ていき、母が自分を巻き込んで無理心中を図った夜。呼びかける声に目を覚ました亘(わたる)は、運命を変えるため、剣と魔法と物語の神が君臨する異世界「幻界(ヴィジョン)」へと旅立った。運命とは。正義とは。そして、本当の勇気とは。平凡な少年が繰り広げる、成長と選択の物語。

*外国編*

アーモンド
ソン・ウォンピョン/著  矢島 暁子/訳  祥伝社  請求記号:一般929.1ソ
 人は誰でも、頭の中にアーモンドを二つ持っている。それは「扁桃体」と呼ばれていて、外部からの刺激によってそれが反応すると、好きとか嫌いとかの感情が生まれる。ところが僕の頭の中のアーモンドは、どこかが壊れているようで、喜びも悲しみも、愛も恐怖も、僕にはほとんど感じられない。この物語は、そんな怪物である僕がもう一人の怪物と出会う話だ。
No.1レディーズ探偵社、本日開業(シリーズはこちら
アレグザンダー・マコール・スミス/著  小林 浩子/訳  ソニー・マガジンズ  請求記号:一般933マ
 主人公プレシャス・ラモツエは、ボツワナでただひとりの女探偵。34歳、かなり太め。バツイチ。ひとよんで「サバンナのミス・マープル」。アフリカの大自然を背景に素朴な登場人物たちの織りなす日常の「事件」を、人情味豊かに、そして時にアフリカ流に解決していきます。大がかりな仕掛けも殺人もありませんが、物語は展開を追うごとに目が離せずはらはらする面白さです。アフリカの歴史や文化も興味深いです。
アクロイド殺し
アガサ・クリスティー/著  羽田 詩津子/訳  早川書房  請求記号:一般B933ク
 イギリスのとある村で発見された未亡人の死体と、彼女の再婚相手と噂されていた男性の殺害事件。謎の究明に乗り出した名探偵ポアロの活躍を、ワトソン役を兼ねた村の医師が語り手として紹介するこのミステリーは、発表から100年近くたっても、様々な人を魅了してやみません。真相解明の場面では大声で「えええ~っ!」と叫んでしまうこと間違いなし! ぜひ何の前情報もなく読んでみてください。
天使と悪魔
ダン・ブラウン/著  越前 敏弥/訳  角川書店  請求記号:一般933ブ,B933ブ
 17世紀の科学者ガリレオ・ガリレイが創設した秘密結社「イルミナティ」。その紋章が、ある研究所で発見された男の死体に焼き印されていた。紋章の謎を解くため招かれたハーバード大学のラングドン教授は、ローマ旧市街を舞台にした恐るべき事件に巻き込まれていく。読み始めたらもう止まらない、ジェットコースターサスペンスが幕を開ける。
はじまりの日
ボブ・ディラン/作  ポール・ロジャース/絵  アーサー・ビナード/訳  岩崎書店  請求記号:児童Eロ
 ボブ・ディランと聞いて、聞いたことがある名前だなと思いませんか。そう、アメリカの音楽家で、2016年度ノーベル文学賞を受賞された方です。この本は、ボブ・ディランが自分の息子の為につくった「forever young」という曲を絵本にしたものです。「forever young」が、なぜ「はじまりの日」と訳されているのか?それはこの本を読めばわかります。短い文章の中に強いメッセージが込められている本です。読む度に希望と勇気をくれるでしょう。