BOOK de GO! Vol.2

中学生を対象とした読み物やYA(ヤング・アダルト)向け小説を紹介するリストです。

<紹介する本の一覧>
※タイトルをクリックするとその本の紹介文にとびます。

種類 タイトル 著者 出版社
読み物(日本) ふつうのくま 佐野 洋子/作 講談社
読み物(日本) さらば、猫の手 金治 直美/作 岩崎書店
読み物(日本) 後宮小説 酒見 賢一/著 新潮社
読み物(日本) 家族八景 筒井 康隆/著 新潮社
読み物(日本) 名探偵は千秋楽に謎を解く 戸松 淳矩/著 東京創元社
社会科学 世界がもし100人の村だったら 池田 香代子/再話 マガジンハウス
読み物(海外) ねこのホレイショ エリナー・クライマー/文 こぐま社
読み物(海外) 種をまく人 ポール・フライシュマン/著 あすなろ書房
読み物(海外) うそつきの天才 ウルフ・スタルク/著 小峰書店

<本の内容紹介>
※タイトルまたは巻号をクリックするとその本の詳細画面を見ることができます。
*日本編*

ふつうのくま
佐野 洋子/作 講談社 請求記号:児童Fサ
 くまの家の戸棚には、ご先祖様が空をとんだという赤いじゅうたんがあった。自分もいつか空をとぶくまになりたい。でも本当の勇気を持つ決心がつかない・・・。くまは何をしてもむなしくてみたされない日々を送っていた。ある日くまは涙を流して震えながらこう言った、「今日がその日だ」。仲良しのねずみをおいてくまはじゅうたんを持って家を出る・・・。「100万回生きたねこ」の佐野洋子さんの本です。
さらば、猫の手
金治 直美/作 こぐれ けんじろう/絵 岩崎書店 請求記号:児童Fカ
 毎日忙しい日々、「猫の手」もかりたいと思ったことはありませんか?そんなとき、明るいガチャポの機械を見つけました。そこには、この「猫の手」で、キミのなやみをかいけつしようと書かれていました。さっそく、「猫の手」を手に入れたリュウちゃんは、どんななやみをかいけつしたでしょう。
後宮小説
酒見 賢一/著 新潮社 請求記号:Fサケ
 舞台は、中国をモデルにした架空の国「素乾国」。皇帝の崩御に伴い、新帝のための後宮の宮女募集が行なわれます。「後宮に入ればいい服が着られて、しかも三食昼寝付き」と聞いた銀河も早速応募。他の候補たちとの、後宮での奇妙な共同生活が始まりますが・・・。 この作品は、第一回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品で「雲のように風のように」というタイトルでアニメ化もされています。「素乾書」「乾史」など、架空の史書や文献が登場するなど、まことしやかな物語展開は、歴史小説を読むようなおもしろさも味わわせてくれます。
家族八景
筒井 康隆/著 講談社(文庫版は新潮社) 請求記号:BFツツ(全集版は918.6ツ)
 家政婦をして、色々な家族を巡る少女、七瀬。彼女は読心術を持ち、様々な人たちの心の声を聞くことが出来てしまいます。しかし、好奇心や身の危険から守るために聞くそれらの声は、あまりに醜く、おぞましいものでした・・・。 SF作家として名高い筒井氏の作品の中でも特に人気のある作品です。七瀬の活躍も、もちろんおもしろいけれど、それよりも、声に出さない心の内面を、これほどまでに文章で表現できるのかと、その迫力に圧倒されます。
※シリーズとして「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」があります。
名探偵は千秋楽に謎を解く
戸松 淳矩/著 東京創元社 請求記号:BFトマ
 弱小相撲部屋に大砲の弾が撃ち込まれ、牛乳に石見銀山が混入され、将軍家は拝領の弓に血が付着し・・・両国の下町に次々起こる怪事件。さらに相撲部屋の親方のひとり娘が誘拐され、要求されたのが身代金八百万円を一週間で使い切れというものだった・・・。高校生三人組が探偵役に挑むシリーズ第1弾。下町独特の粋とユーモアを楽しむことができる推理小説です。発表されたのは1979年ですが、古さを感じさせない新鮮さがあります。
※シリーズとして「名探偵は九回裏に謎を解く」「名探偵は最終局に謎を解く」があります。
世界がもし100人の村だったら ※シリーズ検索一覧はこちら
池田 香代子/再話 C・ダグラス・ラミス/対訳 マガジンハウス 請求記号:304セ
 世界には63億人の人がいますが、もしも、100人の村に縮めるとしたらどうなるでしょうか。100人のうち61人がアジア人、13人がアフリカ人・・・。世界中でベストセラーになった、平和について考えさせられるお話です。

*外国編*

ねこのホレイショ
エリナー・クライマー/文 ロバート・クァッケンブッシュ/絵 阿部 公子/訳 こぐま社 請求記号:児童933ク
 ねこのホレイショは、だかれるのが嫌で、うれしいときも、めったにゴロゴロのどを鳴らしません。かわいがられるより、尊敬をこめてあつかってほしい、ちょっと気難しやのねこです。ある日飼い主のケイシーさんは、こまっている動物を次々と家につれて来ました。すると、ホレイショはうんざりして、家を出てしまいます。
種をまく人
ポール・フライシュマン/著 あすなろ書房 請求記号:児童933コ
 いい話です。感動する話です。聞き書きのような、話すような文で書かれているので、どんどん読めます。そして、次々と語り手が変わっていくのですが、読んでいるうちに何人目かでじわっと涙がにじんでくる人も多いのではないでしょうか。人は皆、苦しみ悩んで生きている。一緒に生きている仲間だよなと隣人愛を再確認できる一冊です。
うそつきの天才
ウルフ・スタルク/著 はた こうしろう/絵 菱木 晃子/訳 小峰書店 請求記号:児童949ス
 ウルフをクラスで一番の優等生だと信じているパパとママ。落第点と取ったテストに、親のサインが必要な時は、おやじのサインをまねして自分で書いていました。けれども、それが先生に見つかり、お父さんに話すよう言われました。すると、ウルフは二度と家に帰らないことを決めます。