BOOK de GO! Vol.3

中学生を対象とした読み物やYA(ヤング・アダルト)向け小説を紹介するリストです。

<紹介する本の一覧>
※タイトルをクリックするとその本の紹介文にとびます。

種類 タイトル 著者 出版社
読み物(日本) ハードル-真実と勇気の間で- 青木 和雄/作 金の星社
読み物(日本) 都会(まち)のトム&ソーヤ(1) はやみね かおる/著 講談社
読み物(日本) 太陽の牙 浜 たかや/著 偕成社
読み物(日本) 少年H 妹尾 河童/著 講談社
読み物(日本) ICO-霧の城- 宮部 みゆき/著 講談社
読み物(海外) いたずら魔女のノシーとマーム(1) ケイト・ソーンダズ/作 小峰書房
読み物(海外) おばかさんに乾杯 ウルフ・スタルク/作 小峰書店
読み物(海外) アルケミスト-夢を旅した少年- パウロ・コエーリョ/著 角川書店・
地湧社
絵 本 キツネ ロン・ブルックス/絵
マーガレット・ワイルド/文
BL出版

<本の内容紹介>
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*日本編*

ハードル-真実と勇気の間で-
青木 和雄/作 木村 直代/画 金の星社 請求記号:児童Fハ・Fア
 バスケ部のエース・有沢麗音が、学校の非常階段から落ちた! 事件か、事故か。「いじめの事実はありません。これは事故です。」と学校は早々と結論を出した。大人が閉じてしまった事実のふたを開けようと、子どもたちは立ち上がります。感動の1冊です。
都会(まち)のトム&ソーヤ(1) ※シリーズ検索一覧はこちら
はやみね かおる/著 講談社 請求記号:児童Fハ
 自称平凡な内藤内人と、ある日クラスメイトの御曹司かつ頭脳明晰で有名な竜王創也はひょんなことから友達になります。しかし、二人が揃うと吸い寄せられるように様々な事件や謎が集ってきます。さぁ二人はどう乗り越えていくのかっ!?・・・というお話。頭を使って様々な謎を推理しながらどこか抜けている創也と、平凡な中学生ながら、おばあちゃんの知恵を頼りに様々なピンチを乗り越えていく内人。この二人のやりとりがとてもおかしく、どんどん話しにのめり込んでしまいます。
太陽の牙
浜 たかや/著 建石 修志/絵 偕成社 請求記号:児童Fハ
 シリーズ全5作の第1作目です。この作品は1冊だけでも読めますが、それぞれの本の年代や地域は違い、すべてを追っていくとユルンの地の歴史の流れが浮かび上がってきます。ユルンの地を舞台に、堂々と展開される騎馬民族のあらあらしい息づかい、風や土の匂いの鮮やかさ。国産ファンタジーでこれほどスケールの壮大な作品はめずらしいかもしれません。年月を経て過去の出来事が変化して伝わり、伝説となっていく様子も、人間界の無常のさだめを示唆するようで、大変おもしろく読むことができます。草原の覇者ユルン族興亡史の物語。ファンタジーが苦手な人にもおすすめです。シリーズの他のタイトルは「火の王誕生」「遠い水の伝説」「風、草原をはしる」「月の巫女」です。
少年H
妹尾 河童/著 講談社(文庫版は新潮社) 請求記号:Fセノ(文庫版はBFセノ)
 日本を代表する舞台美術家、妹尾河童さんの自伝です。好奇心と正義感が人一倍旺盛な「少年H」が巻き起こす愛と笑いと勇気の物語です。古き良き日本と、戦争の時代を、少年の眼を通して客観的に明るく描かれていて、一度は読んで欲しい本です。
ICO-霧の城-
宮部 みゆき/著 講談社 請求記号:Fミヤ
 頭に角の生えた少年。その角は生贄(いけにえ)になるしるし。13歳のある日角は水牛のように伸びる。それこそが「生贄の刻」。なぜ霧の城は、角の生えた子を求めるのか。そして少年は、運命に向って霧の城へと旅立ちます。コンピュータゲームを題材に生まれた冒険ファンタジーです。

*外国編*

いたずら魔女のノシーとマーム(1) ※シリーズ検索一覧はこちら
ケイト・ソーンダズ/作 トニー・ロス/絵 相良 倫子・陶浪 亜希/共訳 小峰書店 請求記号:児童933ソ
 魔女のノシーとマームはいたずら好き。魔女の女王を怒らせたばつとして、100年間魔女島から追放されてしまいます。しかたなく、ふたりはほうきに乗って飛んで行きました。石の塔を見つけると、そこで一眠りすることにしました。そこは、なんと教会です。みんなの歌っている声が聞こえてきます。そこで知り合ったのは、牧師見習のババーコーンです。初めは驚いたババーコーンですが、二人と仲良くしてくれました。いたずら好きの魔女は、これから先どんな楽しいいたずらを考えたでしょう。シリーズ第1弾です。
おばかさんに乾杯
ウルフ・スタルク/作 石井 登志子/訳 小峰書店 請求記号:児童949ス
 かあさんが恋人とくらすことになり、12歳のシモーネはいっしょに引っ越すことになりました。なんでもかんでも忘れるおっちょこちょいのかあさん。愛犬を前の家に置き忘れてしまうし、シモーネは手違いから男の子のシモンとして新しい学校に入ることになるし・・・。随所にユーモアをちりばめた魅力的なストーリー展開は、深刻なテーマを扱いながらけっして暗さを感じさせません。スウェーデンの現代社会(家族観)も垣間見ることができる作品です。
アルケミスト-夢を旅した少年-
パウロ・コエーリョ/著 山川 紘矢/訳 山川 亜希子/訳 角川書店・地湧社 請求記号:969.3コ
 牛飼いの少年サンチャゴは「自分を待つ宝物が隠されている」という夢を見て、エジプトのピラミッドを目指し旅に出ます。「何か強く望めば宇宙の全てが協力して実現するように助けてくれる」この作品は、私たちに夢をあきらめずに生きていくことの大切さ、勇気を思い出させてくれます。少年と一緒に旅を終えたとき、私たちは生きることへの自信を取り戻し、人生の一貫した法則(知恵)を学んだ自分に出会うことでしょう。
キツネ
ロン・ブルックス/絵 マーガレット・ワイルド/文 寺岡 襄/訳 BL出版社 請求記号:Eブ
 この本は、問題作といわれているかもしれません。絵本のかたちで出版されていますが、中身は濃く、終わり方もはっきりとした結末ではありません。いわゆる子ども向けではなく、テーマは何?と読んだ人同士で話し合うことができる絵本です。退屈が嫌いでちょっとどきどきしてもいい人はぜひ挑戦してください。